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大豆タンパク質製品による胆汁酸の分子認識
(京都府大・分子栄養)○藤井尚人、松田英治、金本龍平、岩見公和
【目的】分離大豆タンパク質(SPI)やプロチン処理残渣(HMF)は、何れも他のタンパク質に比べて強い胆汁酸結合能を有し、血清コレステロール値改善や発ガン予防に有効に働く。今回、大豆タンパク質製品とそれに由来する消化残渣による胆汁酸の分子認識について検討を加えた。
【方法】胆汁酸濃度の測定は、3α-hydroxysteroid dehydrogenase反応に準拠した市販アッセイキットを用いて行った。胆汁酸結合能は、平衡透析法による透析膜を隔てた右室と左室の濃度差から求めた。
【結果】SPI に比べてHMFの消化性は若干劣り、動物成長実験によれば約1/4がタンパク質源として利用されない成分(レジスタントプロテイン、RP)とみなされた。しかし、HMFの胆汁酸結合能は概ねHMF-RPに移行していた。HMFやHMF-RPの胆汁酸分子識別能を調べたところ、遊離ケノデオキシコール酸やデオキシコール酸と強く結合し、それらのアミノ酸抱合体やコール酸とは殆ど結合しないことがわかった。
【結論】消化管内残渣HMF-RPには、発ガン促進の危険因子である二次胆汁酸に対する選択的捕捉を期待できる。
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